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■おすすめの

で反応をどうぞ。伝言板に反応をどうぞ。

もくじ

『Q&A人体のふしぎ』 「サイエンスアワー」 『トレジャー・ストーン』
『〈脱〉宗教のすすめ』
『英語の音』 『Webster's Third New International Dictionary』

『調べてみようわたしたちの食べもの』 『パソコンで見る動く分子事典』 『絵とき 世界の国旗』

『冠婚葬祭大事典』  『あれ!あれれ!目のさっかく?』 『実験観察 自由研究ハンドブック2』

『なぜ人はニセ科学を信じるのか』 『たのしい学び方考え方』 『超常現象をなぜ信じるのか』 

『英和大辞典』 『記号・単位のひみつ』 『できる・できないのひみつ』 『ドキドキちょうしんきセット』

『金属なんでも小事典』  『電磁気学のABC』  『身のまわりの化学物質』 『学習漫画世界の歴史』

『元素111の新知識』  『バナナ』『カカオ』『パインアップル』『ピーナッツ なんきんまめ らっかせい』


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■お得度 ☆☆☆


 おすすめのテレビ番組。
 サイエンスアワー」 午後3時から夜8時まで放送。無料。

 これは科学技術振興事業団が作っている科学番組「サイエンスチャンネル」のCS版です。以前から「サイエンスチャンネル」に興味があったのですが,視聴することができませんでした。それが今度CSでの無料放送です。スカイパーフェクTVでは762チャンネルの有料放送「KTC growth」の午後の一部を借りての無料放送です。内容は,NHK教育のような「教科書準拠」ではないので,とてもたのしいです。ここのところ毎日見ています。

 いくつかおすすめを紹介します。

・アースビュー

 スペースシャトルからの地球の映像です。以前は有料チャンネルでこれを見ていたので,感激もの。また一番組5分と短いのがいい。

・THE MAKING

 身のまわりの「もの」がどのように作られているかというのを映像で示してくれます。これも15分の短い番組で,ついつい見てしまいます。

・身のまわりのサイエンス

 これは米国の30分番組です。10分ごとに「高層ビルはどこまで高くできるか」「白髪はなぜできるのか」といった身近な疑問を解明してくれます。ノリがほとんど娯楽番組でたのしいです。

・偉人たちの夢

 科学者達の伝記番組です。お金をかけていないためか,紙芝居のような番組で,やたらとナレーターがアップになるのには閉口しますが,そこそこにはたのしめます。

(2001.3.4)





■怪しさ度 ☆☆

スティーヴン・ワァーン著 石浦章一訳 『Q&A人体のふしぎ』 ブルーバックスB1297 講談社 2000.7



 人体についての謎を解説している本ですが,ちょっとあやしげです。訳者が訳注として「違う考えもあります」などとコメントを入れているところもあります。しかし,おもしろい項目もいくつかありました。

・ 「考えているときに上を向くのはなぜ?」

 そういわれれば,確かに上を向きますよね。心理学者によれば,「視覚的なイメージを引き出しているときには,眼球は上を向く」のだそうです。でも,これだけでは説明なっていないぞ。

・「テレビは眼に悪いの?」

 子どもの頃からよくいわれますよね,「テレビから離れなさい」って。でも,この本によると,「テレビが視力にダメージを与える」というのは,全く間違っているそうです。そして子どもがテレビの画面に食い入るようにしてみるのも,「子どもは,目の前のものにもピントを合わせることができるから」というだけのことだそうです。
 おかげでボンズがテレビの直前にいても怒らなくても良くなりました。

・「邪眼って本当にあるの?」

 サングラスが最初に発明されたのは中国で,それはまぶしさを和らげるためではなく,法廷で被告の「邪眼」から裁判官を守るためだったなんて知っていた?

・「黒板をひっかく音が気持ち悪いのはなぜ?」

 ホント,あの音は気持ち悪いですよね。でもそれがなぜなのかは,まだ解明されていないそうです。あの音は,ニホンザルが出す「警戒の声」に似ているそうです。そうだとすると,ヒトが猿だった頃の原始的反射なのかも。

・「風呂にはいると,どうして指先にしわができるの?」

 これは,今までボクは「浸透圧により水が入ってくるため」と思っていましたら,違っていました。これは手荒れと同じ原因なのだそうです。つまり皮膚を覆っている脂肪分が失われることにより,皮膚から脱水が起こってしわになるというのです。「皮膚は水を逃がしても吸水することはない」というのですから驚きました。

(2001.2.15)



■実用度 ☆☆☆☆

 Webster's Third New International Dictionary, Unabridged』
 Merriam-Webster, Incorporated
 1961書籍版1,2000CDROM版 1万円ぐらい

 『英和大辞典』は,とても重宝していますが,英訳の際に「こんな訳語しかないのか?」と疑問に思うことも少なくありません。そんなときは,もともとの意味や使用例,語源が明記されている英英辞書が必要だと感じていました。でもCDROM版でないと使う気がなかったのです。そんなとき,これが特売で8000円ぐらいで売られていたので,すぐに購入しました。

 まず使いずらいのは,「右クリックメニュー」が使えないこと。いちいち「EDIT」「COPY」などとしなければなりません。でも不満なのはこれだけ。検索では一文字打ち込む毎に,候補を高速に表示してくれますし,驚くのは,表示されるすべての単語で辞書引きが可能なことです。「すべて」というのは,本当に「すべて」で,表示されている内容のどの単語でもクリックするだけで,その単語の意味を表示してくれます。

 英和辞典での訳に満足できないときに,こちらで引くと,その単語が英語でどういうニュアンスなのかということがよくわかって,自信を持って訳することができます。またそこに表れる習慣や考え方の違いもはっきりしていて面白いです。意外にも?当然なことに?英和辞典と意味が異なっていることも多くて,興味深いです。

 英英辞典のおもしろさを知って,興味が出てきました。よいOxfordなんかもCDROM化されているのでしょうか。(2001.2.11)




■役立ち度 ☆☆☆(もしかしたら革命的かも)

 『英語の音』(エイゴノート) 株式会社シーズ 2000.11 1250円
 直販のみ 下記宛にはがきを出せば,料金後払いで送ってくれる。
 101-0032 千代田区岩本町2-18-16 プランカビル2階 株式会社シーズ

 この会社の英語教材の宣伝に,ボクは以前から関心を持っていました。というのも,この会社は「英語が話せない原因は,ローマ字学習にある」として,「英語をローマ字読みしないで,発音通りのカタカナ表記で覚える」と主張するのです。たとえば,ハンバーガーの「マクドナルド」は,そのままでは英語としては全く通用せず,「マクダーナル」と言うと通じるそうです。実際に発音すると,「マクドナルド」は,明らかに日本語の発音で,「マクダーナル」は,まさしく英語を話しているみたいなのです。この「英語を話している」という感覚は,感動的です。
 日本人は学校で何年間も英語を学びながら,全く使えるようにならないのが実状です。ボクもハワイに行ったときに,相手が何を話しているのか全然聞き取れないのに驚いたことがあります。だから今までの英語教材は「聞き取り」が中心でした。しかしそれは忍耐を要求する学習でしかありませんでした。
 だからといって話す方は,もっとひどい状態です。北海道の英語教師だった校長がカナダで講演して,聴衆の無反応さに「カナダ人は冗談をいっても笑わない」と評したそうですが,それはおそらく彼の英語が全く通じてなかっただけでしょう。日本人は,ただでさえ自己表現が苦手です。「恥の文化」のためか学校教育のためか,間違うことも畏れます。英語教育には,「恐れ」ではなく「自信」が必要なのです。

 「マクダーナル」と言うだけで,なにか英語を話している気分になります。それは日本語とは全く違うからです。そして「ボクにも英語ができた」という自信につながっていきます。そして,「マクダーナル」を理解すれば,外人の話す「マクダーナル」も聞き取れるのです。

 この本は,教材ではなく,「海外旅行のための会話,単語熟語集」です。もちろんすべての単語に「発音通りのカタカナ」が付いていますので,それを読むだけでたのしめます。「本当の発音は,こんなのだったんだ」と驚くことが多いです。そしてその発音をすると,本当に英語が話せたような気がするのですから,うれしいのです。(2001.2.6)





■おすすめ度 ☆☆☆☆☆

 竹内靖雄 『〈脱〉宗教のすすめ』 PHP新書099 PHP研究所 2000.1

 「おもしろい!」その一言につきます。唯物論的冠婚葬祭研究で宗教のことも気になっていたボクには,とてもおもしろく読めました。著者は経済の専門家で,市場主義の立場から「宗教はサービス産業であり,現代では衰退産業である」という捉え方がなによりもおもしろく,また各章末にある「Q&A」もユーモアがあって,とてもいい。まさに「不思議研究会(通称シギケン)」の「超常現象,宗教などをたのしもう」という姿勢に通じるところがあります。「信じるものはだまされる」というシギケンのテーマもこの本にはあります。

 やはりこういった宗教関係の本は,科学者やジャーナリストが書くよりも経済学者が書くほうがたのしいなぁ。

 こんなおもしろい本は,そうありませんぞ。うーん,PHP研究所(松下幸之助設立)もあなどれないなぁ。ボクは今まで「PHPとは宗教的な活動だ」と思っていました。(2000.10.15)





■たのしさ度 ☆☆☆☆

 漆原泉 中浜小織 『ドキドキちょうしんきセット』 1999.7 岩崎書店 950円

 「ちょうしんきドクターノート」という冊子と「ホンモノの聴診器」のセットです。聴診器は,プラスチック製ですが,以前に小笠原智さんに見せてもらった本物と機能は同じで,とてもよく聞こえます。冊子に聴診器で聞くとおもしろいものがたくさん載っているので,それでたのしめます。おもしろかったのは,体では「おなかの音」でこれは気持ち悪い音がします。また関節の音もおもしろく,「骨がすり減っているのではないか」と思わされます。体以外でも,いろんなものの音を聞いてたのしめます。(2000.9.18)





■おすすめ度 ☆☆☆☆☆

 板倉聖宣 『絵とき 世界の国旗 いたずら博士の社会の科学の本 1』 仮説社 2000.8.15 2000円 

 本の中で板倉聖宣先生も「平野さんとの共著書といってもいいものになりました」と書かれているように,平野孝典さんの制作による待望の本です。ボクは平野さんのお手伝いをさせていただいていたため,この本の内容を知っていて,とても出版がたのしみだったのです。なぜって,ボクの大好きな授業書《世界の国旗》の世界がカラーでそれもビジュアルに表現されているのです。内容については,授業書を知らなくてもたのしめること間違いありませんが,授業書を知っていても,驚かされることや考えさせられることが多いです。裏表紙の「国旗で見る人口の多い国と少ない国」なんてのも,とてもおもしろいです。人口の多い国は,その「国力」を感じさせますが,そういった国と比較して人口の少ない国の国旗の小さいこと,なにせ小さすぎで見えないのです。それでライトスコープで見てみると・・・,やはり見えませんでした。

 またゲラ刷りのを見せてもらったときに話題になった「三日月の向き」なんかも気になりますし,また表紙にある「仮説社の国旗?!」も気になります。どんな旗かは,見てのおたのしみです。また表紙裏と裏表紙裏に世界地図が載っているのですが,これも最初のは「国別の色分け地図」で,もうひとつは「高度による色分け地図に国境を白線で入れたもの」になっています。これなんかも気になります。「国境がある地図と,ない地図」の対比のような気がしているのです。気になるところはたくさんあって,表紙の国旗に立体的に影がついているのは,かっこいいですし,内容の構成が授業書とは多少異なっていて,「ネパール,カタールの国旗から色にはいるのもおもしろいなぁ」と思っています。またホームページでも研究中の「アイルランド王国の国旗」として「セント・パトリック十字」があるのは,あやしいです。でも国旗のデザインとしては問題ありません。そして国旗が授業書の段階とは違っているものが,けっこう目について,調べ直したいと思いました。またまた「国旗のデザインによる索引」というのもとてもおもしろい。

 というように気になったことを書いていくときりがないので,続きは【世界の国旗】特設ページで取り上げることにしますが,最後にもうひとつだけ・・・・

 それは発行日が「8月15日」になっていることです。うーん深い意味を感じてしまうのでありました。

 とにかくとってもきれいでたのしいこの本。時間がかかっただけのことはあります。板倉聖宣先生と実際に作ってくれた平野さんに大感謝です。(2000.7.29)

 この本の1ページにある国旗が「どういう順序で並べられているのか」というクイズが仮説社から出題されました。見ること30分で解けました。詳細は『たのしい授業』8月号の広告をどうぞ。(2000.8.8)




■おすすめ度 ☆☆☆☆

 「たのしい授業」編集委員会編 実験観察自由研究ハンドブック2』 仮説社 2000.7

 『たのしい授業』の臨時増刊号でこんなにおもしろかった本はボクには久しぶり。載っているもの,どれもこれもみんなおもしろく追試したくなることばかり。最近記憶力が減退しているせいなのか,『たのしい授業』で一度読んだとは思えないほどたのしめました。




■おすすめ度 ☆☆☆☆

 『できる・できないのひみつ』 学研まんが[ひみつシリーズ] 学習研究社 1976 750円

 この本はおもしろい。「エー,ほー」と感激しながら読んでしまいました。内容は,おもしろくて授業プランにしたくなるようなものばかり。「日本に百階建てのビルは建てられるか」「超高層ビルのてっぺんまで届く梯子車はできるか」「地球の裏側まで穴を掘って荷物を送れるか」などタイトルを読んだだけでは,「ふーん,ああいうことが書いてあるのだろうな」と思うのですが,その予想を裏切ってひとつひとつ謎を解き明かしてゆく,とてもたのしい内容です。まるで《空気の重さ》の授業書みたい。
 同シリーズの『記号・単位のひみつ』もおもしろかったし,この「ひみつシリーズ」をこれからチェックだ。(2000.4.7)

 内容の一部を授業プランのようにしてみました。〈超高層ビルの火事を消せ〉です。ぜひどうぞ。(2000.8.12)


■おすすめ度 ☆☆☆

 『記号・単位のひみつ』 学研まんが[ひみつシリーズ] 学習研究社 1993.1 780円

 なぜかビニールかけしてあって店頭で内容が確認できなかった本です。しかし買ってみたら,なかなかおもしろかった。様々な単位や記号のことが載っていて,とてもわかりやすいのです。国旗についての話も詳しいです。これは大人でも子どもでも十分たのしめる本ですぞ。インドの地図記号でイスラム寺院のマークは「月と星」。


■おすすめ度 ☆☆☆

 本間善夫・川端潤 『パソコンで見る動く分子事典』 ブルーバックスB1266 講談社 99.9 1800円

 タイトルと内容が全く合っていない本。分子を表示できるソフトが付属してはいますが,様々な身のまわりの分子が取り上げられている本の本文のほうがずっとおもしろい。さらにタイトルの「動く分子事典」というのは全く不可解。分子運動のシミュレーションが見られるわけではなく,たんに分子を表示させて,その分子を回転させることができるだけ。とはいっても付属のソフトの使い心地は,同じブルーバックスの『分子レベルで見た体のはたらき』よりもずっとよい。『分子レベル・・・』は,内容も高度で全くちんぷんかんぷん。『パソコンで見る・・・』は,メタノールなどの簡単な分子から,サリンやバイアグラ,ダイオキシンなどまで1200分子の3Dモデルを簡単な検索から表示することができます。洗剤の分子についても詳しいので,《洗剤を洗う》にも使えそう。
 付属ソフトの残念なところは,こういった種類のソフト「Chem3D」「FreeWheel」などと同じく,《もしも原子がみえたなら》で出てくるような空間充填モデルで分子を表示するときわめて荒い画像しか出てこないことです。
 しかし繰り返しますが,ソフトはともかくとして,本文がなかなかおもしろく,300ページ以上もある本文をボクは一気に読んでしまいました。(99.10.26)



■おすすめ度 ☆☆☆☆

 板倉聖宣監修 『調べてみようわたしたちの食べもの』 全10巻 小峰書房 各巻2600円

 出版されるのをたのしみにしていた本です。とても丁寧な作りの本で,紙や印刷もよく,これなら1巻2600円は納得です。そして内容は,これがボクの予想以上のたのしさでした。おそらく板倉聖宣先生が考えたのであろう,たのしい「問題」がたくさんで,思わず考えさせられてしまます。また写真もとても効果的に使われています。それぞれの巻をそのまま授業に使いたくなるような出来です。
 ただ巻によっては,ちょっと残念な部分(「魚の写真のスケールが統一されていない」など)もあります。板倉聖宣先生の力のかけ方が違ったのかな。(99.7.10)

 キリン館では,この税込み定価2,7300円のこの本を送料込みで2,5000円で販売してくれるそうです。うーん,早まったか・・・。みなさんはぜひどうぞ。(99.7.13)
 788-0004 宿毛市長田町2-5 キリン館 0880-63-4639 fax0880-63-2509



■おすすめ度 ☆☆

出澤正徳 文,山下正人 絵 『あれ!あれれ!目のさっかく?』 科学であそぼう1 岩波書店 96.10 1500円

 ボクは錯視の本をたくさん集めていますが,この本はちょっと変わっていて,とてもおもしろいものです。それは,「実験してみよう」という取り上げ方にあると思います。特に「動かすさく視おもちゃを作る」というのが,いいです。子ども向きの本なのに(だから),多くの錯視の本の中で一番おすすめできるものです。(99.6.27)



■オススメ度 ☆☆☆☆☆

 『都道府県別冠婚葬祭大事典』主婦と生活社 92.3 3900円

 類書は多々あれど,これがベターです。オールカラーで読みやすいですし,歴史的背景まで説明されています。唯物論的冠婚葬祭研究の必携書です。もちろん一般的にもとても役立ちますので,まさに「一家に一冊必要の本」と言えましょう。



■おすすめ度 ☆☆

清水龍郎 『高校生におくるたのしい学び方考え方』 仮説社 99.4 2000円

 本を読み始めてすぐにボクは違和感を感じざるを得ませんでした。というのもこの本は,著者の高校における「学年通信」がもとになっていますので,対象が著者の高校生(=進学校の生徒)になっているからです。ボクは,これまで進学校に勤務したことがありませんので,「大学進学について」が多く取り上げられていることに反発を感じてしまいました。
 もっとも現在では,過半数の高校生が大学に進学しますので,『高校生におくる・・』というタイトルもしようがないのかもしれませんし,そういった生徒さんたちには,まさにぴったりの内容だと思います。また大人が読んでもたのしく,本当にいい本だと思います。
 でもでもできたら,「大学進学」もただの選択肢の一つにして,本当の意味での『高校生におくる・・・』という内容の本ができたらなぁと思います。(99.4.30)


■おすすめ度 ☆☆

マイクル・シャーマー 岡田靖史訳
 『なぜ人はニセ科学を信じるのか UFO,カルト,心霊,超能力のウソ』 早川書房 99.2

 書名から受ける印象とは違い,超常現象全般について批判的に扱っていると言うよりも,いくつかの事例についてかなり詳しく書かれている本です。なかでもあの有名な「進化論裁判」について詳しく書かれているところが,とても読み応えがありました。それと「ナチのユダヤ人虐殺はなかったとする説」についての章も,原子論的に人口で考えているところがあり,おもしろく読めました。著者はアメリカでの超能力番組などに批判的な立場でよく出演しているようですので,日本で言えば大槻教授みたいな存在かもしれません。というのも,

 科学が導く先には,論理と証拠にもとづく結論,つまり〈合理主義〉がある。たとえば,地球がまるいとなぜわかるのだろう?それは,

・月に落ちる地球の影はまるい。
・船が遠ざかる際,最後まで見えているのは,マストである。
・湾曲した水平線。
・宇宙からの写真。

という観察結果により誘導された,論理的帰結なのだ。

 42〜43ぺ

このようにそそっかしいところがある科学者だからです。また占星術を取り上げた章では,「占星術はいずれは消え去る存在なのだ」と断言していますが,これは日本での「大安仏滅」のように,もうすっかり大衆の中に根付いてしまっているものなのではないでしょうか。

 同じ趣旨の本としては,著者が師と仰ぐ,カール・セーガンの『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』のほうがずっといいと思います。(99/4/29)



■おすすめ度 ☆☆☆☆

菊池聡 『超常現象をなぜ信じるのか 思いこみを生む「体験」のあやうさ
 講談社ブルーパックスB1229 98.9 \860

 直接「超常現象を暴く」というよりも,認知心理学をもとに「人間の思いこみ」についての本で,錯覚などを調べているボクにはとてもおもしろかったです。また同種の「超常現象を暴く」という本の中で,一番読みやすい本だと思います。特に教師のボクににとって,以下の事実は衝撃的でした。(99/3/3)

 シャフナーの実験では,コンピューターを使って,子どもが登校してくる数日間の模様をシュミレーションして見せました。参加者は,この仮想の子どもを叱るかほめるかして,遅刻せずに登校するようにしつけることを指示されます。その場合,子どもが遅れてきた日には叱り,早く登校してきた日にはほめることが予想されます。
 この子どもの登校時間は様々に変化するのですが,実は,しつけには無関係に決められていて,ほめても叱っても登校時間には影響はしません。もちろん,そのことは参加者には知らされていません。しかし,このシュミレーションをした人の大部分が「ほめるよりも叱るほうが登校時間を守らせる効果がある」という結論を出したのです。
 子どもはランダムに登校しているので,登校時間が早くてほめた後には,登校時間が遅くなり,遅くて叱った後には早くなる確率が高くなっていることが実感できます。ところが,この変化は回帰が原因で,しつけによるものではないとは認識できなかったのです。

「ほめて伸ばす」 第6章 信じる心を生む「体験」のあやうさ より


■実用度 ☆☆☆☆☆

『新英和大辞典』第5版 研究社 1980 1,0000円

 かなり大型の辞書ですが,これが本当に便利なのです。最近英文のホームページの和訳をすることが多いのですが,なぜかふつうの英和辞書はほとんど役に立ちません。特に専門的な単語でもないのに,載っていないことが多いのです。どうもボクの感じでは,〈英和辞典には,一般的な英語なのに載っていないものが多い〉という気がします。では,専門的分野の英和辞典はいいかというと,そんなことは全然ありません。電子レンジの発明者であるスペンサー博士のことを調べていたときに,『科学技術英和辞典』というのがまったく役に立たなくて驚いたのです。どうもそういう辞書には,「最新科学用語」ばかりが載っていて,基本的な科学用語が載っていないみたいです。このときも『英和大辞典』が大変役に立ちました。板倉先生は『英和大辞典』の第4版をお使いのようです。

 塚本浩司 「リファレンス図書」 (塚本浩司ほか編 『〈知恵の職人〉技術伝授』 楽知ん研究所 1998 ガリ本) より

 ちなみに板倉先生はこのひとつ前の第4版を使い続けています。「新しい版になっても,現代英語の語彙が増えるだけで,時には古い語彙が削られることさえある。だから,研究には役立たない」とのことです。

 ただこの辞典はあまりに大きく重いので,CDROM版を探してみたところ,同じ研究社から『リーダーズ英和辞典』と『リーダーズ・プラス英和辞典』のCD-ROMが出ていることを知りました(発売元はシステムソフト)。これらも『英和大辞典』と同じように使えそうですので,注文いたしました。また,前掲書によりますと,『リーダーズ英和』は,塚本浩司さんのおすすめのようです。(99/2/4)
 CD-ROM版を使ってみました。ハードディスクにコピーして使うようになっているので,検索もとても速く大変便利です。あの重い辞書から解放されただけでもうれしいのに,これはホント便利。早速翻訳の見直しを始めよう。(99/2/15)



■おすすめ度 ☆

金属なんでも小事典元素の誕生からアモルファス金属の特性まで』ブルーバックスB1188,増本健監修,講談社97.9

 ボクのような金属好きにとっては,とてもたのしい事典です。ただ全部の金属単体を取り上げているわけではないのが,ちょっと残念なこと。でも,〈自由電子が見えたなら〉に関する話題はとても豊富。〈原子とその分類〉にも使えそうです。「金属が含まれる温泉の効能」と「毒性を持つ金属」が特におもしろかったです。ほかにもたくさんたのしい話題満載で,「固体燃料ロケットの燃料が合成ゴムで,色手触りともに砂入り消しゴムに似ている」「敗戦前のニッケル硬貨は軍需用途をカモフラージュするために発行された」なんて知っていた?



■おすすめ度 ☆☆

電磁気学のABCやさしい回路から「場」の考え方まで』ブルーバックスB728,福島肇,講談社,88.5

 「電磁波に関するわかりやすい本がない」と嘆いていた私ですが,これは基礎を理解するのになかなかいいです。数式も結構でてきますが,無視して読んでも大丈夫です。ただ架空のSF仕立ての話などは,却ってわかりにくく,「学校での授業のように生徒の興味を引くためにいれただけの話みたいだ」と思いました。巻末の「参考文献」を読んだとき「本来なら参考箇所を明確にすべきですが,この本が入門書なので省略させていただきました。」とあってびっくり,「参考文献」という言葉を間違って使っているし,「入門書なら引用は許される」と勝手に思っているようなので,「これは学者じゃないな」と思って著者紹介を読むと,やはり高校の先生でした。
 とはいえ,本来の意味での「参考文献」もしっかりしていますし,要所要所に「まとめ」があり,難しい言葉は必ず解説してあり,科学史に沿って歴史的に取り上げているという,いい内容の本です。


■おすすめ度 ☆☆☆☆☆

これが正体身のまわりの化学物質電池・洗剤から合成甘味料まで』ブルーバックスB875,上野景平,講談社,91.6

 この本は,なんといっても身のまわりの化学物質を分子模型で解説してくれるところがすばらしいです。おもしろくて何度も読み返しました。ただ分子模型がマッチ棒のようなもので描かれているので,それを頭の中で実体積型の模型に変換しながら読むと,よりたのしめます。本当におもしろい本です。



■おすすめ度 ☆☆☆

元素111の新知識引いて重宝,読んでおもしろいブルーバックスB1192,桜井弘,講談社,97.10

 類書は多いですが,これはおすすめです。資料としても読み物としても使えます。また「新知識」とあるように,超ウラン原子についても詳しいです。109番原子の名前や原子記号が確定しているとは知りませんでした。
 この本は事項の羅列だけでなく,ちゃんとした解説があります。たとえば,ヘリウムは潜水作業用に使われるのですが,その理由をちゃんと書いてあるのは,ボクが類書を読んだ限りでは,本書のみです。コラムなどもおもしろいです。参考文献もたくさんあって使えますが,残念ながら板倉聖宣先生の『原子とつきあう本』は,載っていませんでした。


■おすすめ度 ☆☆☆☆

 古本や巡りをしては,いい本(特に科学児童書)を買ってくるのが趣味のボク。今回もいい児童書を見つけました。

『しぜん キンダーブック  バナナ
 フレーベル館 92.12 \400

 このシリーズの本は,書店では売っていないもののようです。

 絵や写真に迫力のあるものが多く,ボクは,バナナができて行く様子を始めて知りました。授業書〈花と実〉にも出てこなかったのは,バナナが写真のように,どんどん伸びて行くつぼみの間にできて行くということ。驚きました。

 

 

 

 

 

『カカオ』 同じ本のシリーズです。
 カカオのできかたに驚きです。幹全体に花が咲いて,あんなに大きな実がなるとは・・。

 帯広の古本屋で板倉先生もこの本を買っていました。

 

『パインアップル』 同じシリーズの本。

 以前に札幌仮説サークルで森永幸夫さんが埼玉の権田さん(仮説実験授業研究会会員)が作った〈パイナップル〉という授業プランを紹介したことがありました。その中に「パイナップルは種ができないし,一度収穫するともうおしまい。実の上についている葉(冠芽)を切り取って植えることで次の収穫に使う。」というのがあって,とても疑問に思いました。だって,売っているパイナップルは,みんな実の上に葉がついているし,値段も安いのです。「それは間違っている」と思っていましたら,この本にそのことがしっかり書いてありました。

 パインアップルは長い間の品種改良の結果,自分の花では種が出来なくなっています。そのため苗の基となる裔芽や冠芽,吸芽,塊茎芽が後代を増やす役割を担っています。通常は親の跡継ぎが吸芽で,増やす場合には裔芽が利用されます。また,パインアップルは葉の付け根に芽がついてきますので,特殊なさし木法によって葉の数だけ苗を増やすこともできます。(30ぺより引用)

 これならパイナップルが安く多量に栽培されているのも納得できます。 


『ピーナッツ なんきんまめ らっかせい』 
 こうやすすむ 文 中島睦子 絵 「かがくのとも傑作集」 福音館書店 93.9

 授業書《花と実》ですっかりピーナッツの魅力にはまってしまったボク。でも生の落花生を見たことのないボクには,疑問もたくさんでした。そんな疑問もこの本ですっきり解決。ピーナッツと南京豆と落花生の「違い」もわかりました。(99.5.20)



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